お知らせ

「ハイブリッド型バーチャル株主総会 実施事例集」を策定(2021/2/10)

経済産業省は、株主総会における実施事例や実際の運用における考え方等を示した「ハイブリッド型バーチャル株主総会の実施ガイド(2020年2月26日)」の別冊となる『実施事例集』を策定し公表しました。

ハイブリッド型バーチャル株主総会とは、取締役や株主等が一堂に会する物理的な場所で株主総会(リアル株主総会)を開催する一方、リアル株主総会の場に在所しない株主がインターネット等の手段を用いて遠隔地から参加・出席することを許容する形態です。
タイプとしては、
・議決権行使や質問等ができるハイブリッド「出席型」
・審議等を確認傍聴することができるハイブリッド「参加型」
の二つの類型があります。

実施事例集は、2020年の株主総会における実施状況やパブリックコメントの結果等を踏まえつつ策定されました。

事例集の概要は下記の通りです。
■ハイブリッド型バーチャル株主総会とは
■メリットと留意事項
■2020年株主総会における実施状況等
■実施事例
 ・バーチャル株主総会の配信方法
 ・取締役等のバーチャル出席
 ・インターネット等で出席する取締役等の議決権の行使
 ・株主のバーチャル参加、出席の事前登録
 ・インターネット等の手段による株主への周知等
 ・肖像権等への配慮
 ・リアル株主総会の会場
 ・配信遅延への対応
 ・通信障害対策
 ・本人確認(なりすまし対策を含む)
 ・株主総会の出席と事前の議決権行使の効力の関係
 ・質問の受付、回答方法
 ・動議の取扱い
 ・賛否の確認方法

なお実施事例集の中では、物理的な会場を設けずに取締役や株主等がインターネット等の手段を用いて株主総会に出席する「バーチャルオンリー型」は、現行の会社法下においては解釈上難しいとの見解についても触れられています。